ドッグフードはじめてガイド

骨を丈夫にするドッグフード

犬は、猫ほど身体に柔軟性がないため、ちょっとした段差や、高いところからジャンプしただけで足を骨折してしまうといったケースも珍しくありません。
犬種や加齢によって骨折しやすい子には、それに配慮した食生活を送らせてあげたいものです。
特に老犬は、骨折だけでなく、骨粗しょう症にも気を付けなければなりません。
今回は、骨を丈夫にする食事に大切な栄養素についてです。

カルシウムのとりすぎにも注意

骨を丈夫にしてくれる栄養素として誰もが知るカルシウム。
しかし、闇雲にとれば良いというものでもありません。
骨に良いからと、成長期からサプリメントなどでカルシウムを過剰に与えてきた犬に、かえって骨の形成異常や骨折が見られたという報告があります。
どんな栄養素も、少なすぎても多すぎても良くないのですね。

カルシウムとリンのバランスを大切に

カルシウムは、その吸収を助けるリンという栄養素とのバランスが大切です。
カルシウム1に対してリン1か、カルシウム2に対してリン1が良いとされています。
このカルシウムとリンの相乗効果で、骨が丈夫になる効果が期待できるのです。

動物性たんぱく質

たんぱく質は、主に筋肉をつくります。
カルシウムやリンの摂取で骨を強くするだけでなく、骨を支える周りの筋肉も丈夫でなくてはなりません。
犬の健康の基本は、いつでも良質な肉を食べることにあります。

グルコサミン、コンドロイチン

骨と骨の間で身体を支える、関節の健康も大切です。
高齢犬用のドッグフードに配合されていることが多いですが、犬用のサプリメントも販売されています。
このグルコサミンやコンドロイチンが配合された関節の健康をサポートできるドッグフードについてはこちらで詳しく紹介されています。

基本的には、信頼できる総合栄養食のドッグフードさえあれば、これら栄養素はあらかじめバランスよく配合されているため、他に与える必要はありません。
自己判断でプラスしてしまうと、バランスが崩れてしまう可能性もありますので、心配な場合は獣医師の指示を仰ぎましょう。

注意しなければならないのは、普段から手作り食を主食としている場合です。
上に挙げた栄養素の他にも、必要な栄養を手作り食だけで満遍なく摂取するのは難しいといわれています。
栄養計算や健康面に不安があるときは、食生活を変えることも必要です。
愛犬の健康バランスを保つことと飼い主さんの負担をなるべく少なくすることのどちらも考えると、市販のドッグフードの中から栄養満点のドッグフードを選ぶことが望ましいのではないでしょうか。
ドッグフードの種類と上手なごはんの与え方についてこちらに解説サイトがありますので、併せてご覧ください。