ドッグフードはじめてガイド

オーガニックのドッグフードとは?

「オーガニック」という言葉を聞くと、なんとなく「自然」や「安全」のイメージが浮かんできます。
イメージだけでそのような製品を手に取ってしまいがちですが、正しい言葉の意味をご存知でしょうか?

オーガニックとは?

オーガニックは、農薬や化学肥料に頼らない有機栽培の農作物や畜産物、加工食品で、遺伝子組み換えでないもののことをいいます。

しかし、残念ながら農林水産省によって規格が設けられ、「有機JAS」としてオーガニックの定義を定めているのは、人間用食品と人間の食肉となる家畜の飼料のみです。
今のところ、日本にはドッグフードやキャットフードなど愛玩用動物のフードに対してはこういった認証をする決まりがありません。
国産のフードは、メーカー独自の「オーガニック」や「有機」の定義で製造・表示しているにすぎず、第三者機関の検査や認証を受けているわけではないのです。
一日も早く、ペットフードに対しても同様の規格を設けるなど、真剣な議論が行われることを願います。

しかし、明確な規格がないからこそ、使用している素材の詳細や製造方法などを、自らインターネット上にすべて開示している国産メーカーがあります。

素材には人間が口にしても問題のないような国産の有機栽培・無農薬の野菜や、無投薬の肉を売りにしているメーカーが多いようです。
製法には低温調理やフリーズドライを採用し、素材の栄養素を逃がさずそのまま閉じ込めたものをよく見かけます。

低価格フードにありがちな、栄養に乏しい穀物でのかさ増しや、粗悪な肉類、添加物の使用の心配がないことを確認できるため、国産のメーカーも人気のようです。
国からのお墨付きをもらえることはなくても、飼い主やその愛犬を安心させたいと、頑張っているメーカーも多いのですね。

外国産の場合は、各国にペットフードのオーガニック認証をする認証機関や団体が存在していて、厳しい検査をクリアし、認証を受けて初めてオーガニックフードとして販売することができるようになっています。

国産も外国産も規格や認証の有無は違えど、オーガニックや犬の健康に対する熱意やメーカーそれぞれに違ったこだわりを感じられます。
飼い主である私たちにも、フード選びの際は不明な点は自ら問い合わせるようにするなどの努力が必要です。