ドッグフードはじめてガイド

好き嫌いの激しい犬にしないために

愛犬が嫌いなものを無理に食べさせるのは「かわいそう」と、好きなものばかりを与える飼い主がいます。
一度好き嫌いを許してしまうと、本当に好きなものしか食べたがらなくなってしまいます。

犬のわがままに飼い主が従うということは、飼い主と犬の主従関係や、信頼関係をも揺るがす事態となってしまうため、避けなければなりません。
更に、栄養バランスの考えられた食事を拒否するのを許し、おやつなどの食いつきの良いものばかりを与えていては、肥満や栄養不足の原因となり、結果的には病気にさせてしまうこともあります。
そうなってしまったほうが、愛犬が「かわいそう」なのではないでしょうか?

好き嫌いの激しい犬にしないためには、日頃から以下のことに気を付ける必要があります。

食事を食べないときには、下げる

食事を出してもすぐに食べるのをやめてしまったり、お腹がすいているはずなのに最後まで食べずに残してしまうときは、体調不良などの理由がない場合、好き嫌いが原因かもしれません。
心を鬼にして、しばらく待ってから一旦下げてしまってください。
そして、次の食事の時間まで何も与えないようにしてください。

そこでおやつやウェットフードなどを与えてしまうと逆効果です。
一食くらい抜いても問題ありませんから、飼い主も何かあげたい気持ちを我慢です。
そうすれば、お腹がすくので「出されたものは食べなければならない」ということを覚えさせることができます。

おやつやウェットフードなどを与える回数を減らす

食事はドライフードなどの総合栄養食を基本とし、副食であるおやつやウェットフードは与える回数を減らしてください。
それらは犬にとっては嗜好性が高く、匂いがあっておいしいものです。
普段から頻繁にそういったものをもらえることが分かっていると、ドライフードを食べなくなってしまいます。

人間の食べ物を与えない

ドッグフードにはないような美味しい食べ物がもらえるので、ドッグフードを食べなくても良いと思っているかもしれません。
その他にも、犬に人間の食べ物を与えることはたくさんのリスクがあります。

犬の好き嫌いに対しては反応せず、毅然とした態度でしつけましょう。
上記の対策を実践しても食べてくれない場合は、少しだけ工夫してあげましょう。
ぬるま湯でふやかして食べやすくしてやると、いつものフードでも匂いが立って、美味しいということを覚えてくれることがあります。

私たち飼い主も、愛犬の好き嫌いやわがままに負けない気持ちを持つことが大切です。