ドッグフードはじめてガイド

体臭を抑えるドッグフード

犬の体臭は、念入りにシャンプーをしても改善されないことがあります。
その場合、原因は皮脂や汚れなど外側にあるのではなく、身体の中にあるのです。
犬の身体を作っているのは毎日の食事です。
体臭が気になり始めたら、ドッグフードを変えることで改善できることがあります。

一見関係のないように思えますが、体臭は腸内環境と深く関わっています。

粗悪な肉や脂質を使用しているフードの場合、腸内で悪玉菌が増加する原因となります。
まず、肉の動物性たんぱく質は腸の働きによってアンモニアや硫化水素、アミン酸などに分解されます。
これら有毒物質が悪臭のもととなり、腸の血管から血液の流れに乗って体中を巡り、毛穴から漏れ出ることで体外へ。
肉や脂質が粗悪なものであればあるほど、強い体臭として表れます。
たんぱく質や脂質の量や質によって、体臭の度合いは変わってきます。

また、添加物を使用しているフードの場合にも同じことが言えます。
保存料、着色料、香料などの合成添加物が多く含まれたフードやおやつも、腸内の悪玉菌と善玉菌のバランスを崩す原因です。
善玉菌が減り、悪玉菌が増えることによって、身体に有害なものを排除するための腸の働きがうまくいかなくなってしまいます。
添加物は有害物質となって体中を巡り、体臭に変化します。
さらに、添加物は正常に消化されないまま腸内にカスとして残され、それが体臭の原因となることもあります。
腸内環境の悪化によって、便もにおいの強いものになってしまいます。

体臭や便のにおいを改善するには、良質な肉や油脂を使用し、添加物を極力使用しないフードを与えることが効果的だということがわかります。

体臭だけでなく、口臭が気になる場合にも、ドッグフードを変えるのが有効です。
ウェットフードや半生タイプなどの水分量の多いフードは、歯垢や歯石がつきやすく、口臭を強くしてしまいます。
水分量の多いフードは与える回数を減らし、主な食事は良質なドライフードに変更しましょう。
また、おやつを歯磨きガムなどに変えたり、こまめに歯磨きをすれば口臭を減らせます。

フードに使われている肉や添加物を確認することは、ドッグフード選びにおいて基本です。
体臭・口臭改善の他にも様々な効果が期待できますので、愛犬の健康管理のためには良質なフードを選んでください。