ドッグフードはじめてガイド

アレルギー対策に手作りドッグフード

様々な食材に対して食物アレルギーを持つ犬が増えてきました。
アレルギー対策用フードも市販されており、簡単に手に入れることができますが、複数犬を飼っていてそれぞれアレルゲンとなる食材が違う場合、それぞれに合ったドッグフードを買いそろえるのは大変なものです。
そこで、アレルギー対策として手作りのドッグフードを与えてみてはいかがでしょうか。
アレルゲンとなる食材さえ把握していれば、その食材を入れずに作れば症状が出ないため簡単です。

アレルギーを発症しやすい食材は牛肉、乳製品、鶏肉、小麦などです。
鶏肉、小麦は市販のドッグフードの主原料となっているものが多く、また保存料や着色料などが使用されているものがほとんどで、その添加物にもアレルギー反応を起こす犬は多いです。
国産ではこれら食材や添加物が全く使われていない製品を探す方が難しいほどです。

ただし、これらの食材も人間用の食材を与えれば発症しないことがあるのです。
ドッグフードに使われているものと人間が食べるもの、同じ食材でも何が違うのでしょうか?

全てではありませんが、ドッグフード用として加工された鶏肉や牛肉などの肉類には、成長を早めるためのホルモン剤や、抗生物質などの薬品が投与されたものがあるのです。
当然人間が食べることが想定されるものは、食品衛生法のもと、そういった薬品を投与することは許されていません。
要するに、肉自体にアレルギーを起こしているのではなく、薬品にアレルギーを起こしている可能性もあるということです。
小麦も同様で、農薬や防腐剤などの化学薬品が使用されている可能性を考えると、アレルギー症状が出るのも無理はないかもしれません。
ただし、小麦の場合は小麦自体に含まれるたんぱく質である、グルテンに対してアレルギーを起こす犬も多いことは事実です。

それらを踏まえたうえで、手作り食のメリットとして挙げられるのは以下の三つです。

  1. アレルゲンとなる食材を避けることで、愛犬に合った食事を与えられること
  2. 無添加の食事を与えられること
  3. 人間用の良質な食材を使い、食べられないと思った食材も食べられる可能性があること

注意点として3については、獣医師と相談の上で、様子を見ながら少量ずつ与えることが原則です。
手作り食は市販のドッグフードよりも手間やお金がかかってしまいますが、アレルギーの辛い症状を予防し、より健康的な食事ができることが何よりも愛犬にとって良いと考えます。